8歳長男コロナ陽性 看護日記 7

2月2日(水) 発症5日目

9時半 体温36.7度。

「ママ―、寝落ちしちゃったよー。今日は鼻水、くしゃみー。」元気はいい。

【寝落ちって・・・小学校2年生が使う言葉なんかよと面食らう。】

咽頭痛はよくなっているよう。

「あと5日だから頑張ろうね。」との声掛けに、

「えーーーーー。オレ、この生活最高だからずっとがいい!」

【夜、寂しそうにしていたから励ましたのになんだよ!】

今日は私以外の家族全員のPCR検査の日!

今のところ体調不良者はなしで経過中。

ドキドキするわー。

13時半ごろ、14時予定のPCR検査に向けて家族が動き出す。

1階組と2階のパパは一応別の車で行くことにする。

3歳のちびは1回PCR検査を受けているため、警戒している声が聞こえてくる。

「Mちゃん行かないよー!」

何だか不穏な空気をキャッチして、ごねている。

PCR検査のため、病院では風が吹く中、外で20人ほどの人が並んでいたそう。

ドライブスルー検査の人もいたらしい。

並んでいたおじいちゃんは、「寒い。」と言って日なたを求めて列を離れようとしたため、おばあちゃんにすかさず怒られたそう。

さすが、おじいちゃん。いつも通りマイペース。

3歳次女は、9歳長女から「お鼻ぐりぐりするんだよ。」と余計な説明をされ、

「やだやだやだ。」とへっぴり腰になる始末。

おばあちゃんは、汗だくになって次女を抱え検査を受けさせてくれたのこと。

長女はというと、検査の後大丈夫だったアピールをなぜか「いつも鼻ほじっているから痛くなかった。」とわりと大きめな声で連呼していて、パパに注意される。

列にならんで終わるまで、30分ほどで終わったそう。

15時 体温36.6度。

レッドの部屋は、YouTubeを見ている重低音が鳴り響いている。

「Sちゃん。もう少し音下げて。」とお願いすると

「わかったよ。バブちゃんっ。」

【頭にくるわー。変顔がまたむかつくわー。】

ため息をつく。

20時。今日は入浴の日。

お風呂場で歯磨きもできるようにセッティング。

完全防備で介助する。

閉めたお風呂場で服を脱いで最後にマスクをとってもらう。

【これが一番危険物質】と思いながら2重のビニール袋に入れて縛って捨てる。

脱いだ服はすぐに洗濯機に入れ閉めておく。

入浴後はタオルを渡し、すぐマスクをしてもらう。

タオルをもらってすぐ洗濯を回す。

ウイルスが巻き上がらないように丁寧に行う。

服を着せていると突然Sが大声で叫びだす。

「オレの新鮮な体がよみがえったぜーーーーっ!」

走って部屋に戻っていく。

「ちょっとちょっとー。ドアはパパが開けるの待ってよ!」

叫ぶが耳に届かない。

【Sよ。少し落ち着てくれ。なんで学習しないんだ。こっちの話も聞いてくれ。】

心のままに生きている。

明日はゴミの日。レッド部屋のゴミが限界にきている。

パパと二人でゴミを外に出す手順を相談する。

病院だと感染ゴミはビニールと外側の段ボールで2重、しかもコロナ対応はさらに段ボールで3重だったなあと思い出す。

私が両手にガムテープを数本垂らし「スター錦野っ!」と旦那に笑われながらレッド部屋に入っていく。

そーっとゴミの口をたたんで、ガムテープで密閉。

部屋の外にいたパパもゴミ袋を持ちスタンバイ。

パパのゴミ袋の外側が不潔にならないようそっと入れる。

パパもガムテープで口を留め、すぐにゴミ出しへ。

【あー。難関2つ、風呂とゴミ出しが終了。ホッとするわー。】

22時半頃、保健所から連絡が入る。

「今日受けていただいたPCR検査の結果は・・さんの5人ですね。みなさん陰性でした。」

「あーー。よかったーーー。」思わず電話口で声に出てしまう。

【ほんと良かったよーーー。】

安堵感が半端ない。

1階組はこのままいけば4日で観察期間が終わり、5日から普段通りの生活となる。

【良かったー。本当に良かったよー!】

これで第2の山場を越えたな。

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